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ゲームで裁判員

5 月 27th, 2012

大阪弁護士会法教育委員会が企画・制作した「ゲームで裁判員! スイートホーム炎上事件」が5月18日から公開されている。

法教育委員会が取り組んできた模擬裁判イベントを多くの人達に疑似体験してもらいたいということで企画され,ゲーム制作用のフリーソフトを利用して制作されたとのことだ。

 

登場人物の立ち絵と会話を中心としたテキストを読み進めながら,ところどころに出てくる選択肢を選ぶタイプのアドベンチャーゲームで,プレイヤーは,大阪地方裁判所の現住建造物等放火事件の裁判で裁判員に選任された人物の1人として,裁判に参加する。

プレイヤーは名前,年齢,性別と一人称を自由に設定でき,積極的に証人や被告人に質問したり,評議で意見を言ったり出来る一方,全く質問しなかったり,評議で黙ったままでいることも可能。選択肢の選び方によって評議の展開が分岐し,有罪か無罪かの結論も変わる。

 

大阪地裁界隈のご当地ネタが出てきたり,大阪弁の裁判員がいたり,エンディングを見た後はおまけシナリオを楽しむことができたり,ゲームとしての面白さも追求されている。おまけシナリオでは,弁護人の視点で初回接見の様子等を窺うこともできる。

1プレイ時間は2時間ほどだが,エンディングは複数用意されているようで,やり込み要素もある。他の裁判員と仲良くなるルートがあるようなので,やり込み派は全裁判員とのエンディングを目指してみてはどうだろうか(ちなみに私は今のところ3番のオジサマのやつしか見れていません・・・)。

 

模擬裁判用のシナリオをベースにして弁護士がすべてのシナリオを手がけており,現実の裁判手続に近い形で描かれている上,法教育用に制作されたこともあって,手続や専門用語についての分かりやすい解説もところどころに盛り込まれている。ゲームと現実で違うところについてもエンディング後のおまけで解説してくれる。

 

このように,いろいろと丁寧に作りこまれたゲームなので,普段ゲームをする人はもちろん,あまりやらないという人も,公式サイト http://www.osakaben.or.jp/web/saibangame/ から無料でダウンロードできるので,一度是非体験してもらいたい。

 

弁護士 横尾和也

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