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少年院での証人尋問

11 月 23rd, 2010

先日,刑事事件の期日外証人尋問のため,少年院に行ってきました。

 

(私が弁護人を務める被告人の共犯者とされる)証人の少年が,被告人の言い分とあちこち違うことを捜査官に話し,その内容が調書に残されていたため,証人と被告人のどちらの話が正しいのか,証人に直接話しを聞くことになりました。

 

こういった場合,証人が成人であれば,裁判所の法廷で(テレビドラマ等でやっているような)証人尋問を行うのですが,証人が少年院に入所している少年の場合,少年院まで裁判官,検察官,弁護人その他関係者(速記官や書記官)が出向き,裁判期日外(非公開)で証人尋問を行うことになるようです。

 

少年院の外観は,刑務所のそれと違い,周りに塀がなく,よくある小学校,中学校の校舎みたいな感じです。中もまさに学校のようで,運動場や体育館のようなところ(私の記憶では視聴覚室と書いていたと思います)がありました。

 

証人尋問は,その「体育館のようなところ」に,長机,パイプ椅子や証言台等を持ち込み,即席の法廷を作って行われました。その場の雰囲気は模擬裁判のような感じでしたが,これも被告人の人生がかかっている刑事裁判の手続きですから,緊張感は裁判所の法廷と変わりません。

 

証人尋問が終わり,少年院の入り口まで来て解散となったのですが,裁判官は速記官や書記官(事務官もいたのでしょうか?)らと一緒に車で帰り,検察官(2名)は検察事務官と思しき人物の運転する車で帰り,そして私は1人残され,事務所に「直帰しますね」と連絡し,最寄の駅まで一人寂しく(タクシー代をケチるという訳ではなく,歩くとどれくらいかかるのかな~というノリで)徒歩で向かったのでした。

ちなみに徒歩で30分くらいかかりました。いい運動になりましたが,重い裁判記録を持ちながら歩くには遠すぎました・・・。

 

弁護士 横尾和也


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