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日弁連会長選挙・再投票

3 月 23rd, 2012

3月14日に行われた日弁連会長選挙再投票の結果が出た。

 

山岸憲司候補が8558票を獲得し,7486票の宇都宮健児候補を上回ったものの,単位会で見ると14会の勝利に留まり(逆に宇都宮候補が37の単位会で勝利している),当選の要件を満たせなかった。

前回のブログで書いたように,選挙は「やり直し」となる。再選挙の投票日は4月27日に決まった。

 

日本弁護士連合会会則63条3項によると,任期の満了によって退任する役員(会長もこれに含まれる。)は,新たに選任された役員が就任するまで引き続きその職務を行うこととなっているから,現職の宇都宮候補は任期の満了後,会長の職務を行う者(「会長職務代行」)となるようだ。

 

山岸候補は東京だけで2767票も宇都宮候補を上回っているが,東京以外では逆に宇都宮候補が1695票上回っている。

大阪はというと,山岸候補が1162票,宇都宮候補が1012票で,150票の差だったらしい。ちなみに,2月10日の投票では山岸候補が1100票,宇都宮候補が813票だった。

 

2月10日の投票からの増加を見てみると,山岸候補は7964票から8558票で594票の増加であったのに対し,宇都宮候補は6613票から7486票で873票の増加だったから,2月10日に他の候補者に投票していた人は,宇都宮候補の方に多く流れたと言えそうだ。

2月10日の投票率が全国で62.28%あったのに対し,今回の再投票の投票率は全国で50%に留まったとのことで,もし,投票率が上がっていたら,宇都宮候補に軍配が上がっていたかもしれない。

 

弁護士 横尾和也


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